さて、今回はADCのチェックリストについてのお話です。
今回の記事はこちらの記事(PDCAについて)と併せてお読みください。
※DIA以上を目指している方対象のチェックリストです。
LOLというゲームの特性上、高レートを目指すにつれて抽象度が高くなります。
それでは行きましょう。
最重要項目
ADCにとってのミスの削減はとても重要な考え方です。
他のロールと比較し、ADCは一つのミスが命取りになります。
これは、自衛手段やCCが少なく体が弱いため、1ミス=1デスにつながってしまうためです。
ADCが1デスをすることで取れるはずであったCSや経験値を失います。
さらに当然チームは集団戦の選択肢を取ることが難しくなってしまいます。
ADCをプレイする上でこのようなミスを起こさないように心がけましょう。
ADCは基本的には減点方式でゲームを進んでいきます。
完璧にCSと経験値をとり、相手のミスや甘えを許さなければそれだけで満点です。
逆に言えば、CSや経験値を落とし相手のミスを許せば、それだけ点数は引かれていきます。
もちろんスーパープレイが炸裂して、有利を作ることもあるでしょう。
しかし、大前提としてロスとミスを可能な限り減らすことが最も重要なロールです。
ゲーム開始からネクサスが割れるまでこの事を常に意識しプレイする事を心がけましょう。
ADCのレーニングは非常に重要な項目です。
レーニング段階での不利は、自身のスケールを妨げる大問題です。
現在のADCはアイテムパワーが高く、たとえキルを持たなくてもロスがなければ十分に戦えるような状況です。
逆に言い換えれば、大きなロスをすれば戦うことのできないロールです。
このため、レーニング段階の重要性はとても高いと言えます。
ADCはレーニングを特に意識する必要があるレーンであるということを心がけましょう。
ADCにとってロスは非常に大きな問題です。
・リコールタイミングやデスタイマーでの時間的なロス
・CSの取りこぼしやタワーゴールドの取りこぼしによるGoldのロス
・ミニオンにさわれない状況による経験値のロス
これらはどれもADCにとって重要な項目です。
常にロスがないかを考えながらプレイすることを心がけましょう。
ADCでのレーニングで相手のミスを拾うという考え方は非常に重要です。
・相手の不用意なポジショニングミスの際にAAを1発
・相手がスキルをCSに使ったら1回トレード
・相手サポートとADCのエンゲージが合わなければカウンター
レーニング中だけにおいても、さらに多くのミスが発生する可能性のあるロールです。
当然レーニング外においてはさらに増加します。
このような際に、
相手のミスを許さないプレイ=ミスを有利に還元するプレイ
を心がけることは非常に大きな意味を持ちます。
このようなプレイングを『ミスを咎める(とがめる)』という表現をします。
ミスを咎め続けるプレイを常に意識してプレイしましょう。
重要項目
集団戦を行うにあたって、形を想像することは重要な考え方です。
フロントラインから殴り合えば勝てる状況なのか。
相手のチーム構成を考え、避けなければいけないスキルは何か。
どのようにして、より多くのダメージを相手に与えるか。
相手のアサシンやメイジの射程に入らないポジションはどこか。等
必ず、集団戦の前には戦闘の仕方を想像しましょう。
上に書いた戦闘の仕方を想像すると言う項目が前提となります。
あなたの「想像の通りに集団戦が行えたか」を振り返る事は、非常に重要です。
ダメージを出せなかった(AAが出来なかった)なら、ポジショニングを改善する必要があるかもしれません。
攻撃する前に倒されてしまったなら、視界のある場所で戦っていないかもしれません。
単純にビルドやレベル等の差が開きすぎている(ファームが足りない)かもしれません、
自分の想像の通りに集団戦が出来たかを振り返ることで、次の集団戦をより有利に進めることが出来ます。
ADCが行うフェイスチェックは非常にリスクの高い行為です。
これは、フェイスチェックのメリットとデメリットが釣り合っていないためです。
もちろん相手全員の位置が確認できているのであればリスクはありません。
逆に言えば「一人でもわからない時」はフェイスチェックを避けることを心がけましょう。
1度のフェイスチェックがADCのデスを呼び、集団戦に負け、オブジェクトを失うことをしっかりと理解しましょう。
ADCにとって大きな目的は三点です。
・集団戦でのダメージディーラー
・最序盤でのレーン戦勝利
・タワーシージの貢献
これら三点の目的を理解した上でゲームをプレイすることを心がけましょう。
ADCにおけるウェーブコントロールは非常に重要な内容です。
BOTレーンはMIDと比較し、レーンが長くベースからの距離も長いレーンです。
このため、CS・経験値の取得や相手との差をつける上で必ず理解しなければいけません。
ADCのウェーブは大別して4種類です。
・プッシュウェーブ
・プルウェーブ
・スロープッシュウェーブ
・タワー下での土下座
これらのウェーブはマッチアップや装備またはチーム状況によって選択することとなります。
それぞれの強みを理解した上で、ウェーブを選択できるように頭に叩き込みましょう。
ADCのポジショニングは非常に重要です。
ADCが攻撃するときの状況を考えましょう。
ADCが攻撃を行うためにはAA範囲の中に敵を入れる必要があります。
また、AAを行うことのできる時間が短い場合も多いでしょう。
このタイミングを逃さないために、ある程度の距離までは近づく必要があります。
逆の立場で考えてみましょう。
相手は重要なスキルを当てるために射程範囲内に入ってきます。
この時に自身はこのスキルの射程に入らないようなポジショニングを取らなければいけません。
これは、レーニング中だけではなく様々な場面で求められる技術です。
基本的には三角形の法則を意識し、常にAAを行えるタイミングを待てる様に意識しましょう。
BOTレーンのレベル2先行についてより深い理解をしましょう。
確かに、LV2先行は有利を取る上でとても重要な方法です。
しかし、これは無理に取りにいかなければいけないものではありません。
LV2までのトレードやポジショニング、HPやCD等の積み重ねによって起きる結果です。
不利な状況だと理解しながら、無理にLV2先行を狙ってもロスを起こす場合もあります。
それまでの積み重ねとマッチアップの結果だと理解し、LV2先行を意識しましょう。
ADCをプレイする上で、敵ジャングラーの位置を考えることは必須です。
上にもあげたように、ADCは安定的なファームが絶対条件です。
これを行うためには、自身のリスクマネジメントを徹底しなければなりません。
注意しなければならないタイミングは以下の通りです。
・敵ジャングルがBOT側にいるとわかっている時
・敵ジャングルの位置もルートもわからない時
これらの状況で仕掛けることの無いように、自分のリスクを常に考えて行動しましょう。
ADCのローテーションを理解することでCS精度(効率)は一気に上昇します。
ファーストタワー取得後のローテーションは二つの観点で考えましょう。
一つ目の考え方はサポートの自由度です。
一般的にはMIDにローテーションすることで、サポートの選択肢を広げることが定石です。
しかし、ドラゴン前などでサポがドラ周りの視界を特に取りたい時はBOTをプッシュします。
二つ目の考え方はMIDのチャンピオン性能です。
MIDへローテーションすると、MIDレーナーがサイドプッシュすることになります。
この時にサイドに出たく無い(出ると弱い)チャンピオンが当然存在します。
ゾーイやゼラス、アニビア等が典型でしょう。
このような時はTOPレーンへローテーションしましょう。
これらの考え方を踏まえてローテーションを行いましょう。
上のローテーションの話と併せて、ファーストタワーを取られてしまった時のローテーションについても理解しておきましょう。
基本的には負けたレーナーにローテーションを選ぶ権利は存在しません。
BOTファーストタワーが折られてしまった時は相手のローテーションに合わせて動くことが定石です。
合わせない場合は。2vs2で勝ったレーナーの相手をTOPやMIDレーナーにしてもらうことになるでしょう。
こうなれば、育った相手と戦う味方レーナーも負けてしまうでしょう。
腐るなら自分達だけ腐るという考え方もADCにとっては重要です。
ただし、ウェーブクリアが強くレーン拒否できるようなMIDレーナーの場合は相手をしてもらうことも可能です。
アニビアやビクターなどがこれを行うことができます。
上にあげたローテーションの考え方と併せてしっかり理解した上でプレイに臨みましょう。
凖重要項目
BOTレーンのキルは爆発的な技術で作り出すものでは無いことを理解しましょう。
キルに至るまでの小さな有利を積み上げた結果として獲得できるものです。
激的なハイリスクハイリターンのプレイをわざわざ選択するメリットは大きくありません。
もちろん、超上手なプレイでキルを取っていくプレイスタイルも存在します。
しかし、基本的には小さな有利を積み重ねることを第一目標とし、結果としてサポート主導のキルを獲得することが最も美しいレーン戦であることを心がけましょう。
ADCにとってドラゴンの取得は、コントロールしにくい項目です。
ウェーブの押し引き、2VS2のレーニングやCS・経験値と両立する必要があります。
ドラゴン取得に関してはレーニング段階ではコントロールすることはある程度諦めましょう。
これは関与しないということとは意味が異なります。
タイミングを味方ジャングラーやサポートに委ねるという考え方です。
ドラゴンコールが出れば可能な限りプッシュを行い、相手をタワー下に押し付ける。
先にドラゴンに寄れる状況を作り、ドラゴンファイトに参戦できる準備をする。
等の手法を使い、ドラゴン取得に貢献することを心がけましょう。
ADCにとってリコールタイミングは非常に重要な考え方です。
間違ったタイミングを選択すれば、2waveのロスを背負うこともあります。
この時に必ず考えなければいけない要因の一つとして
味方ジャングラーの位置
が挙げられます。
味方ジャングラーがBOT側にいる際には、可能な限りリコールしないことを意識しましょう。
ジャングラーがBOTにいる=BOT側でアクションを起こしたい
というジャングラーの選択肢を、リコール一つで潰すことはジャングラーの時間を奪う行為です。
これらの理由から、ジャングラーを意識したリコールは必須の技術です。
集団戦はADCの役割と動きによって勝敗が大きく左右されます。
ADCはより多くのダメージを出し、相手にリソースを使わせることで集団戦に貢献できます。
ダメージを出すための基本は「常に前から(一番近い相手を)殴る」という考え方です。
この考え方を徹底し集団戦に望むことを心がけましょう。
ADCにとって被ダメージとピールの考え方はダメージを出すことと同様に超重要です。
基本的には上にあげたポジショニングと同様の考え方が定石となります。
敵のスキルや攻撃の射程と自身の射程を正しく理解する必要があります。
もちろん、どうしてもピールが必要な場面は存在します。
しかし、VCをしているわけでもないサポートを信頼することは正しい判断とは言えません。
LOLにおける信頼と信用は全く違う意味となります。
ソロキューでは、味方のピールがない前提での戦闘プランを考えて行動しましょう。
極論ですが、「ピールしてもらえればラッキー。いいサポート」ぐらいで構いません。
ADCにとってビルド選択は非常に重要な考え方です。
効率の良いビルドを常に考えて選択していくことを心がけましょう。
ここでは一般論について述べさせていただきます。
・相手に凖タンクが3人以上orタンクが二人以上かつ育っている時はドミニク購入
・相手にADアサシンが存在し、集団戦でダメージを出せないならオーメンGA購入
・相手に確定CC(リサンドラ、マルザ、TF)が二人以上いるならサッシュ購入
・相手に回復が3人以上いて、味方が阻害を積まないなら金剣(本当に買いたくない)
当然これらの例に合わない特殊な状況も数多く存在します。
ですが、基本的なこれらの基準をしっかり覚えてビルドを選択しましょう。
ADCをプレイするにあたってバンピックフェイズはとても重要な時間です。
ピックにあたって考えておく必要があるのは以下の二点です。
・先出しできるチャンピオンを最低1体、可能ならば2体用意しておく。
これは、誰が来ても大きな不利を背負わないようなチャンピオンです。
代表的なものではエズリアルやザヤ、ジンなどが挙げられます。
・後出しできるチャンピオンを理解する。
ここでは、相手のチャンピオンを見て、有利なレーン戦を行うことのできるチャンピオンを選択します。
基本的にはこの二つを考えた上で、まだ余裕があるようなら味方の構成に合わせるという順序になります。
これらの条件に当てはまる自分のプールを作っておくことが非常に重要です。