さて、今回は集団戦の準備についてのお話です。
集団戦を起こす際には「必要なこと」と「勝敗の判断」の二点の準備が必要です。
この準備を怠って集団戦を起こすことは非常に危険です。
一方だけがこれを行っていた場合は、基本的にLOLに勝つことはできないでしょう。
集団戦に勝つためだけではなく負ける集団戦を避けるために必要な項目についてお話しさせていただきます。
必要な準備と考え方
タイミング
まずは集団戦を起こすタイミングについてのお話です。
今戦えば勝てると言うタイミングを感じることがあると思います
今回はこんな勝てるタイミングの基準についてお話ししたいと思います。
集団戦が起きるタイミングは大きく分けて3つです。
- オブジェクトに対して攻防戦を起こす中で起きる集団戦
- ピックアップや視界有利不利から、想定していなかった集団戦
- 共通のオブジェクトを取るコンテストの集団戦
- 人数差やパワースパイク等から一方が仕掛ける集団戦
この4つがありますね。
この中で2番だけは少し毛色が違うことがわかると思います。
どちらのチームも集団戦を起こすつもりがなく起きているものですからね。
これに関しては今回は割愛します。
それ以外の1・3・4はそれぞれのチームが判断して、「戦う」と決めた後に起きる集団戦です。
逆に言うと「戦いたくない」と口で言いながら戦うことが無いように気をつけましょう。
この「戦う」と結論付けるために必要な情報について下に書かせていただきます。
人数差
LOLと言うゲームにおいて人数差は大きな意味を持ちます。
これの判断のためには相手の人数を把握できるような状況を作っておく必要があります。
この方法は以下の通りです。
- ウェーブをプッシュして視界のラインを上げる
- TPを持ったレーナーがスプリットプッシュをする
- ピックアップを行い相手の人数を減らす
- オブジェクトファイトする際に先にポジショニングする
それぞれの項目についての詳しい説明は別記事を見てみてください!
ビルド・レベル
これに関しては単純です。
tabキーを押して確認してください。
ベストは相手チームがリコールするたびに確認することです。
まぁ現実的にはこれは不可能な方法なので、可能な限り時間があればミニマップとtabを確認することになると思います。
かの有名なfaker選手のプレイを見てみましょう。
※長いので適当に切ってください。
一応URLも書いておきます
みていただけるとわかると思いますが、彼は異常な量のtabキーとチームメイトを見ています。
その行動からも重要なことであると言うことを伺えますよね。
これは全くの余談なのですが、faker選手はこれを確認することを重要だと理解しているため、過剰に見ています。
余りにも意識しすぎて、一種の脅迫性精神疾患となってしまいカウンセリングを受けているそうです。
見なければいけないポイントは大きく分けて3つ
- 誰がパワースパイクを迎えているか
- 誰がストップウォッチ・GA・砂時計を持っているか
- ビルドのコア数は勝っているか
こんな感じですかね。
もちろん回復量が多い場合は重症の有無も関わってきます。
また、タンクが多い場合、キャリーが溶かし切れるかどうかも重要な点です。
これらのことを意識してタブを確認しましょう。
とは言え毎回これをチェックする必要はありません。
前回チェックした時との差の部分だけを確認すればいいのです。
視界
視界の確保は集団線において2つの意味があります。
- 人数差や相手の位置を確認するため
- 対象指定スキルやAAを打てる状況にするため
1については上や以前の記事にも書かれていますが、ここでも少し触れます。
例えばこのような状況を想像してください
相手の人数は分かっているとしましょう。
お互いに5v5の構図です。
ですが、このような状況の場合味方チームは仕掛けることができません。
これは、相手の詳細な位置が分かっていないため下のような可能性があるためです。
裏のブッシュや岩の裏など位置がわからなければ戦うことは難しくなります。
先にディーラーが落とされると集団戦に勝つことができないためです。
2については非常に難しい問題です。
ADCのAAや対象指定スキルは多くの場合重要なダメージ源です。
これを使うことができる状況にしておくことが集団線において大きな意味を持ちます。
そのため、集団線がはじまった後、視界が必要なタイミングで、ワードや体をブッシュの中に入れる必要があります。
これに関しては他の記事で説明しているようなワードではなく、単純にダメージを与えるためのワードです。
そのため、この項で確認するものとしてはワードの数に残りがあると言うことです。
エンゲージ
エンゲージとは集団戦を仕掛ける行為のことを指します。
集団戦を仕掛けるタイミングで必要となるのはエンゲージスキルです。
①アッシュのR やマルファイトのR など
ワンスキルで発動できるものや
②アムムのQR やリリアのER など
二つ以上のスキルを用いて発動する物なども存在します。
集団戦を始める前にこれらのスキルの有無を確認する必要があります。
この時エンゲージスキルの有無と種類によって取る選択が変化します。
- エンゲージスキル①あり→有利を取れていることを確認し、エンゲージする。
- エンゲージスキル②あり→リリアのEなど打ち得なスキルを用いてエンゲージタイミングを判断する
- エンゲージスキルなし →ドラゴンやバロンを用いて相手に「仕掛けさせる」動きが必要
上に書いたスキルがない状態でも、視界を消してブッシュなどに隠れて仕掛ける「アンブッシュ」
キャッチアップしたくなるような「囮役」を使って仕掛けさせる「ベイト」などの手法も存在する。
ディスエンゲージ
仕掛ける=エンゲージ
に対して
仕掛けられた集団戦を拒否することをディスエンゲージと呼ぶ。
「集団戦を起こすべきでない」と判断した場合に、相手から仕掛けられることがあると思います。
このような時に集団戦を拒否する方法がこのディスエンゲージです。
代表的なものに
アジールのR やジャンナのR のように、
「相手の進行を阻害する」スキルが多く使われます。
ほとんどの場合「ディスエンゲージ専用スキル」というよりも、「ディスエンゲージとしても使える」
と言うスキルがほとんどです。
相手から仕掛けられた際に取れる選択肢は大きく分けて3つあります。
- 引きながら交戦する
- 集団戦を行う
- ディスエンゲージする
どれを行えば一番勝率が上がるかを考えて判断しましょう。
基本的には
戦えば勝てるなら取るべき選択肢は1か2です。
この二つについてはチーム構成によるでしょう
例えば味方のダメージディーラーがザヤ やアニビア の場合、引きながら戦った方が有利でしょう。
逆にイレリア やトリン の場合は前に出てガッツリ戦った方が強いですよね。
ここら辺はその時のチーム構成とビルドの兼ね合いで決定しましょう。
さて、戦って勝てないと判断した時の選択肢は2か3ですよね。
引きながらダメージを与え、勝てるまで待つ or ディスエンゲージして戦わない。
こちらの方はシンプルですね。
後書き
さて、今回は集団戦についての第1回と言うことで集団戦の判断についてお話しいたしました。
集団戦は成り行きで始まってしまうものも多く、ソロキューでは難しいところもあると思います。
ですが、重要なオブジェクトのドラゴンやバロンの前はしっかりと今回の基準について考えるようにしましょう。
集団戦をしてみて「あ〜やっぱり勝てないかぁ」と言うことがないようにすることが重要です。
さて、次回はいよいよ集団戦の中身に入ってきます。
どのようにして集団戦に勝つのか
どうやって味方を守るのか 等についてお話ししたいと思います。
それでは次回もよろしくどうぞ!