皆さんどうもこんにちは
編集長のあのさかきです。
本日からのMIDプランニングは元SG所属のMIDレーナーあかいぬ君に監修していただいてます。
今回はMIDレーンにおけるハラスタイプのプランニングについてお話いたします。
最もチャンピオンの種類が多く、それぞれの役割によって勝利条件が変化するMIDレーンですが。その分、学ぶことも多く、さまざまな勝ち筋が存在するレーンでもあります。
また、MIDレーンは取れる選択肢が多いため、チャンピオンごとに決まったレーニングがありません。
対面に対して勝てるレーニングのタイプを適宜選択することが必須のテクニックとなります。
今回はプロとチャレンジャーを経験している日本最高峰の知識とレーニングの考え方についてご紹介できれば!と思います!!
それでは本編へどうぞ。
本題
本日はハラスタイプのプランニングについてです。
このタイプのチャンピオンは相手チャンピオンのスケールを阻害し、徹底的に対面を腐らせることができます。
また、相手ジャングラーのアクションを阻止できることもこのタイプの重要なポイントです。
代表的なチャンピオン
ビクター オリアナ アジール
これらのチャンピオンをピックした際に選択しやすい方法がハラスタイプです。
これらのタイプの基準として射程が長いスキルがとても重要です。
このレーニングプランではプッシュした状態で相手のHPを減らすことでリコールさせることができるプランです。
強味
このピックをした際の強みは大きく分けて三点
・対面を腐らせる制圧力
・強力なダメージトレード性能
・味方ジャングラーのスケール補助
これらの強みが存在します。
この中で特に重要なものは一点目の対面を腐らせる性能についてです。
レーニングでリスクの高いタワーダイブ等のアクションを行わずに対面を腐らせることができるのはこのタイプです。
その分、自身のスケールが加速できないですが、ポイントを抑えれば安定したレーニングを行うことができることが大きな魅力と言えます。
このことは、長い間プロシーンでシンドラやオリアナ、ビクター等が使われ続けている事からも、その強力さがわかるでしょう。
しかし安定する分、小手先のワンコンボを勉強すれば勝てると言うものではないことが難易度の高いポイントであると言えるでしょう。
目的
このタイプを選択した際の最大の目的は
相手にミニオンをロストさせる
ことです。
LOLは経験値やゴールドの取得源としてその多くをミニオンに依存しています。
と言うことは言い換えれば
ミニオンをロストすると成長することができない
と言うこともできますよね。
このタイプを選択したときには徹底的にこれを狙うことが最大の目的となります。
方法は単純で
レーニングを続けられないように相手のHPを削り、リコールさせる
これだけです。
これを行うための具体的な方法を次へどうぞ
理想のゲーム運び
このピックを行った際の理想的なチャートは以下の通りです。
step1:ヘルス有利を取るためのトレードを行う
step2:ウェーブをプッシュし、相手にCSを取らせる
step3:タワー下の相手にハラスを行いリコールさせる
step4:3種類のウェーブコントロールを選択し、ロストさせる
このような流れで対面を徹底的に腐らせます。
今回は例としてオリアナを使用します。
step1:ヘルス有利を取るためのトレードを行う
MIDレーナーが最初に行うことはどのチャンプでも変わりません。
それはトレードの方法を考えると言うことです。
(トレードの詳細な考え方はこちらをどうぞ)
このタイプでは
ヘルス有利を取るためのトレードを選択することになります。
基本的には以下の2種類
1.CSを取る瞬間に攻撃
2.シールドやレンジ差を活かしたHP有利トレード
この二点ですね
基本的にCSを取る瞬間はどのチャンピオンも足が止まり、通常攻撃をミニオンに行なっているため他の行動を行うこともできません。
この瞬間を狙ってオリアナのQWや通常攻撃(AA)などを用いて攻撃することが超基本です。
2点目のトレードはチャンピオンごとに方法が変わるでしょう。
オリアナならばEのシールドのCDが上がるタイミングでQEQWなどのコンボを用いて攻撃をすることになります。
当然相手も殴り返してくるでしょう。
しかし、お互いに同じだけダメージを与えても、自分はEのシールドの分だけ得をすることになりますよね。
これらのトレードを繰り返してヘルスの有利を築くことが、このプランを始めるためにとても大切です。
step2:ウェーブをプッシュし、相手にCSを取らせる
さて、step1でヘルス有利を取ることができたらstep2ではウェーブをプッシュすることになります。
当然相手はヘルスが削れているため、同じようにプッシュすることができないでしょう。
可能ならばスロープッシュを覚えるとさらに凶悪なプレイングができるようになります。ぜひ覚えましょう。(スロープッシュについて詳しくはこちらをどうぞ)
プッシュの結果として相手はタワー下でCSを取れるようになりますが、次のstepでさらに大きな有利を取るのでそれの準備と考えて割り切りましょう。
step3:タワー下の相手にハラスを行いリコールさせる
さて、step2までを正しく行えると相手はタワー下でCSを取る状態になっているでしょう。(このような状態のことをLOLでは土下座と表現します)
ここまで来れば煮るなり焼くなり好き放題できます。
ここで大切なことは
相手のヘルスを削る
と言うことです。
step1でもお話ししましたが、CSを取っている瞬間の相手は無防備な状態です。
この瞬間を見逃さずにタワーの外からハラスを行いましょう。
オリアナならQW ビクターならE シンドラならQW等…
これを行うために、射程の長いスキルが必要なんです。
結果として相手はHPがなくなり、リコールするしかありません。
相手は大量のミニオンとタワープレートを失います。
step4:3種類のウェーブコントロールを選択し、ロストさせる
さて、上のたった3つの手順を踏むだけで相手はウェーブを捨ててリコールしていることでしょう。
このときに手を緩めてはいけません。
相手が立ち上がれなくなるまでイジメ切りましょう。
その方法はウェーブの選択です。
この状態であなたは3種類のウェーブを選択できます。
・リセットしてstep1に戻る
・ウェーブを押し付けてミニオンを大量に消失させる
・バウンス(返ってくる)ウェーブでゾーニングを始める
どの選択肢も有利を取れますが、この後のレーニングが変化します。
ウェーブをリセットするならこのチャートをstep1からやり直すことになります。
当然この時点でビルドやレベルに3ができるので2回目は楽ができるでしょう。
大きいウェーブを押しつけると返ってきた相手がミニオンを食べることになるでしょう。この時あなたはロームやタワープレート、ヘルス等の選択を行うことができます。
バウンスウェーブを作るとウェーブがプル(引く)状態になります。
このウェーブはフリーズ(詳しくはこちら)を作りやすいウェーブです。
その後、ゾーニングやキルができる状況では有用な選択肢です。
どのウェーブを選択するにしても、より大きい有利が取れると判断してウェーブを作ることがとても重要です。
注意点
機動力に欠ける傾向が強い
今回のハラスタイプで使われるチャンプの多くは機動力に欠けている傾向にあります。
射程が長い分、移動スキルが無いor貧弱と言うことですね。
と言うことはサイドレーンにいる時やプッシュしているときにリスクが非常に高いチャンピオンです。
まずはしっかりプッシュ→ワードをおく→プッシュ…の流れを守ることを意識しましょう。
この上で、まだ難しいならば味方ジャングラーやサポートがいる側でファームし、とっととグループすることも選択肢に入ります。
相手を腐らせても、自信のスケールが止まってしまっては本末転倒です。
安全と成長を天秤にかけてプレイしましょう。