前書き
さて、本日はレーンについての記事の第2弾です。
今回から連続でMIDレーンについてお話しさせていただきたいと思います。
MIDレーンといえばLOLの花形ですし、みなさんが憧れるFakerやDopaやDoinb。
昔からLOLのプロシーンをみている方々ならBjergsenやFroggenに憧れている方も多いですかね。
本日はそんなMIDレーンのチャレンジャーが考えることについてお話しできれば思います。
本題:MIDの目的について
まず、MIDレーンの第一の目的はプッシュです。
何を考えるかというところの中間目標としてこれを達成する事が重要です。
プッシュをすることにより、ロームやガンク、オブジェクトの獲得やジャングラーの有利などさまざまなメリットがあります。
これらのことからプッシュをする事が1番の目的です。
この記事だけでなく、他の様々な記事【3章1項】【3章4項】【5章1項】でプッシュをすることの重要性についてはお話をしたと思います。
これについては「プッシュをしろ」とただ言っているだけでその具体的な方法についてはお話ししていませんでした。
これは、プッシュをする条件や方法は多岐に渡る物のためです。
今回はMIDレーンに焦点を当てお話をさせていただきます。
他のレーンについても同様のことが言えますが、マッチアップやレーンの長さ、人数によっても様々ですのでしっかり理解しましょう。
オンザウェーブとオフザウェーブの概念。
LOLはスキルが無尽蔵に打てる物ではなく、CDやマナと言ったものに制限をされています。
このため、スキルを無駄に使うことは避けたい方法です。
ではプッシュする時にはどうでしょう。
プッシュするのですからミニオンをスキルで攻撃したいですよね?
でもそれをやってしまうと自分のスキルを一個失ってしまう。
そこで相手とミニオンを同時に攻撃することが求められるのです。
これをさせない方法がオフザウェーブ(off the wave)です。
レーン戦を行う際にミニオンの上ではなく、ミニオンから離れた位置でレーニングをすることにより相手のスキルをミニオンか自分かどちらかにしか打てない状況を作る方法です。
同様に相手に対する攻撃はできる限りミニオンを巻き込みたいですよね。
逆に見てみましょう。
相手がミニオンの上でレーン戦をしている時に(on the wave)スキルで攻撃をすることにより、ミニオンのプッシュを行います。
これを行うことで、ダメージトレードを行いながら、ミニオンにスキルを打つことができます。
ミニオンに対してスキルを撃つ=プッシュ
という認識を忘れずに行いましょう。
トレードのプレッシャーでプッシュする。
トレードに関しては他の記事で紹介しますが、ここでも重要になるためご説明します。
レーン戦を行う中でプッシュをお互いに行ったとします。
何もない状況で、お互いがスキルをミニオンに打ち合ったとするとプッシュの有無はチャンピオン性能で決まります。
このような場合プッシュの早いグレイブスやヨネヤスオなどが当然プッシュできるでしょう。
これを防ぐ方法がトレードです。
有利なトレードを行える状況を作ることで、相手はトレード射程圏内に入ることは難しくなります。
この時、相手に近づこうとすると当然、相手は下がりますよね。
下がる=ミニオンに触れない
ということですので一方的にミニオンをAA出来ます。
この時に「有利なトレードをできるからする」のではなく「できる状態を維持して相手を下がらせる」ことによってプレッシャーを与えることが出来ます。
仮にここでスキルを相手に打ってしまうと自分のスキルがCDに入ってしまいます。
CDに入ると相手に対するプレッシャーがなくなってしまい、再びプッシュされてしまうでしょう。
必要なことはトレードそのものでなくプッシュの権利なのです。
リコールタイミングの考え方。
チャレンジャー帯の方々のファーストリコールは本当に早いです。
これは少しでも有利な状態でレーン戦の時間を過ごしたいと考えているためです。
上で話したトレードに絡んできますが、
プレッシャーのない状態でレーニングをする=チーム全体を不利にする
ということを彼らは知っているためです。
今回はファーストリコールの基準だけお話しできればと思います。
- メイジ・APアサシン等 :靴+ダークシール+ピンクワード=725G
- 脅威チャンピオン(ロングソードスタート):セレイテッドダーク+ピンクワード=825G
- カサディンやライズ等 :靴+涙+ピンクワード=775G
金額にするとこのくらいのイメージです。
wave数に直すと4〜5wave。
5wave目でリコールをすることを前提にするレーン戦をしましょう。
となると最初のマナやヘルスは5wave目までを有利に過ごすために使用することになりますよね。
こんな理由があるからチャレンジャー達のファーストリコールは早いんですね。
3分15秒の重要性
MIDレーンのプッシュは3分15秒で出来ているかどうかが大きな問題です。
3分15秒はマップ上にリフトスカトルが出現する時間です。
これを味方ジャングラーが取れるか取れないかは、その後のゲーム展開に大きな影響を与えます。
これの取得に大きく影響している事が、3分15秒のMIDのプッシュなのです。
上記で5wave目にはリコールするというお話がありました。
この理由がこの3分15秒までのプッシュのためにマナとヘルスを使ってしまうからです。
このままレーンに居座り続けてしまうとドラゴンのスポーン時間がきてしまいます。
ドラゴンスポーンの時にリコールをしてしまう(リコールできていない)とドラゴンを無料で渡すことになります。
また、マナやヘルスがないままレーン戦をすることは圧倒的に損です。
MIDレーンが不利になるだけでなく、ジャングラーがリバーに出れなくなってしまいます。
味方ジャングラーが相手よりも1vs1の弱いチャンプならカウンタージャングルも入りたい放題でしょう。
このため、3分15秒に激しいトレードとプッシュを行っても良いのです。
というよりもプッシュを行いましょう。
その後はリコールして、装備を更新するためです。
まとめ
高レート帯ではMIDプッシュ一つに対してこれだけの手法を用いてプレイしてるんですね。
これだけ時間とマナとリソースをかけてプッシュするということから、その比重の高さが伺えます。
また、今回から連続のMIDレーンについてのお話は日本サーバーチャレンジャーながのくんに監修していただきました。ご協力感謝します。
さて、今回はプッシュする具体的な方法についてお話しいたしました。
次回は
「じゃあプッシュしたら何するの?」
という疑問にお答えしていこうと思います。
よろしくどうぞ!