さて、今回は様々な記事に登場する
勝利条件と役割のお話です。
ゲームを行う中で重要なこの二点をどの様に決定するのか。
また、何を目的にプレイするのかということについてお話しいたします。
それでは早速本題に行きましょう。
勝利条件と役割について
さて、まず大前提としてゲームをプレイする上でこの二点を考えない試合はありません。
平たく言い換えると、絶対に考えなければいけない項目と言えます。
LOLというゲームは全ての項目を達成することは非常に難しいゲームです。
そのため、取捨を正しく選択するために、これらのことについて意識した上でプレイに臨むことを心がけましょう。
選択の基準について
さて、勝利条件のお話に入る前に条件選択の方法についてお話しいたします。
基本的にレーン戦でのマッチアップは以下の項目で決定します。
- 有利なトレードを行うことが出来るか
- ウェーブプッシュを取ることが出来るか
- プレッシャーを持つことが出来るか
これらのうちどの項目を達成できるかによって選択する勝利条件が変化します。
逆に言えば、この項目を達成すれば不利なマッチアップでも勝利条件を獲得することができます。
もちろん、マッチアップによって量や内容は変化しますが
基本的にはこれらを獲得した後に下の勝利条件を達成するという流れになります。
ピック段階でどれを獲得することが出来るかを判断した上で勝利条件を決定する目安にしていただければ幸いです。
当然、レーン戦中に獲得した(失った)項目によって考え方を修正することも重要です。
これらの項目は常に考え続けることが必須です。
(※これ以外にも小さな項目が多数存在します。)
勝利条件の種類について
さて、まず第一に考えなければならないこととして、対面との勝利が考えられます。
LOLはその性質上、基本的には対面のチャンピオンと自信を比較することになります。
この時に全てにおいて負ける前提でプレイしてはいけません。
これは、仮に自身がレイトキャリーを使っていても、カウンターピックをされていても共通です。
どの様な状況でも、常に何かの有利をとり続けることが必須の考え方です。
勝利条件は大きく分けると下の5項目になります。
- CSや経験値等のスケール有利
- ソロキルやガンクによるキル有利
- プッシュ主導権を握るプッシュ有利
- サイドロームや森でのアクション貢献によるサイド有利
- タワーやヘラルドドラゴン獲得のオブジェクト有利
これらの中でどの勝利条件を選択し、逆に何を捨てるかを念頭に置いてプレイする必要があります。
また、これら全てを取得することは基本的に難しいです。
圧倒的なスキル差があれば可能な場合も存在しますが、ほとんどの場合難しいです。
このため、常に取捨選択を行う必要があるのです。
選択の方法と考え方について
スケール有利について
この有利はCSや経験値等の直接チャンピオンのスケールに影響する有利です。
スケール有利は、それまでの様々な要因の結果として作ることができる有利です。
レーンでのトレード(参考記事)はもちろん、ウェーブコントロールやワーディング、CS精度に至るまで。
それぞれで有利な選択をし続けることでCS差や経験値の有利を作ることができます。
ジャングラーならば、ファーム効率やクリア速度にも影響されるでしょう。
単純な例を挙げましょう。
BOTレーンはお互いにpokeのマッチアップでそれぞれが正しくプレイした場合キルが非常に起こりにくいマッチです。
ぜラスのスキル精度が高くケイトのHPを削れたとしましょう。
これを続ければいずれケイトリンは先にリコールすることになりますよね。
結果としてCSや経験値をロストしてしまうことになります。
逆にゼラスのスキルを避け続けることができれば、先にゼラスのマナがなくなります。
こうなれば、レーン戦を続けることができないためゼラスが先にリコールすることになり、ジンはファームができなくなります。
この様に、スキル精度がトレードの有利不利を決定し、結果的にCSや経験値有利に影響を与えます。
ここではお話しませんでしたが、ウェーブの位置やジャングラー介入の有無、ワードの位置によっても影響を受けるでしょう。
これらの要因の結果として作る有利がスケール有利です。
キル有利について
キル有利は全てのサモナーが共通して考える非常にわかりやすい勝利条件ですね。
対面をキルし、キルゴールドを獲得する。
結果としてプッシュしてからリコールできるため、CSも経験値も差がつく。
相手がデスタイマー中のフリーな時間が作れるため、チーム有利を作れる。
非常にシンプルな考え方ですので、何の抵抗もなく受け入れられると思います。
また、このキルは無理やり獲得しようと考えることは避けるべきです。
基本的に「正しいトレードとウェーブ管理の結果として得られるもの」という考えが重要です。
もちろん、味方5人でタワーダイブを行えば1キルを獲得することは容易でしょう。
しかし、その1キルが本当に有利になるでしょうか。
ここでのお話は、有利を作るための方法です。
必ず有利になる様なキルを狙うためにも、有利なトレードとウェーブ管理の結果であるということを意識してください。
狙いやすい代表チャンプ
リヴェン アーリ ノーチラス等
プッシュ有利について
この有利はプッシュ主導権を持つことで獲得できる有利になります。
プッシュ有利はそれ単体が目的とならない珍しいレーン有利です。
しかし、プッシュ有利を獲得すると様々な有利が付帯してくる項目です。
プッシュ有利を獲得することで、対面はタワー下でのファームを強いられることとなります。
この時にレーナーは
- ハラス
- タワープレート
- サイドローム
- バフの授受
- ワーディング
等の中から好きなものを獲得することができます。
また、ジャングラーはプッシュ有利を取ったプレイヤーの周囲でアクションを起こしやすくなります。
これは、プッシュできているレーナーは対面より先に寄ってくることができるためです。
この様な利点があるためプッシュ有利は、その後の有利を作るための方法として用いられます。
狙いやすい代表チャンプ
グレイブス アニビア カルマ等
サイド有利について
サイド有利は上の3つとは毛色が違い、チーム全体の有利を形成する勝利条件です。
基本的にはレーンを離れてジャングル内やサイドにて人数差をつけるアクションが定石となります。
これを行うことによる大きいメリットは他のレーンも有利になるということです。
例えば、カニを狙っている両ジャングラーに自分が体を寄せたとしましょう。
この時に自分のレーン自体は有利になることはありませんが、味方ジャングラーと視界の有利を獲得することができます。
これを繰り返すことができれば、MIDそのものはイーブンでも他のレーンが徐々に差をつけていくことができます。
もちろんBOTへ行ってキルを獲得することもできるでしょう。
この様にチーム全体としての有利を形成する方法がこの勝利条件となります。
また、このアクションを行う際にはshoveすることが一般的な定石として知られています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
狙いやすい代表チャンプ
シェン ランブル カイサ等
オブジェクト有利について
さて、最後にオブジェクト有利についてお話しいたします。
LOLというゲームはタワーを折るゲームですので、このお話を避けて通るわけには行きませんね。
この勝利条件ではヘラルドやドラゴンなどの獲得、ファーストタワーの奪取を目的としています。
この勝利条件は獲得することができれば、多くの有利を形成することができます。
例えばファーストタワーを獲得したとしましょう。
これを取ることができれば相手ジャングルへのプレッシャーや視界有利、サイド有利を獲得することができます。
ヘラルドの獲得は、どこのタワーでもダメージを与えることができます。
これはファーストタワーやプレートの獲得に直接的につながるためタワー獲得に結びつくでしょう。
ドラゴン獲得については以前の記事でも紹介しましたが、ある種の「投資」となります。
これらの獲得をすることで大きな意味での有利を獲得をすることが出来る最終的な有利の獲得と言えるでしょう。
まとめ
さて、本日はレーン戦における勝利条件についてお話しいたしました。
今回紹介した5つの勝利条件はそれぞれ、使用しているチャンプやマッチアップ、状況によって適宜変化していきます。
もちろん、これ以外にもチーム有利を形成する方法は様々あるでしょう。
しかし、これら5つを全て逃している様な試合では足を引っ張っている状態であるということを自覚しましょう。
レイトキャリーの記事でもお話しいたしましたが、これら全てを捨てるレーン戦は前提としてはいけません。
チャンプとマッチアップに沿った勝利条件を達成することによって、その有利をより大きなものへと変えることができます。
絶対に○○の有利は取るぞ!という気持ちでゲームに臨むことを心がけましょう。
それでは次回もよろしくどうぞ!